空間全体にニュアンスを醸しだし、彩りを構成している布の存在。 布の持つニュアンスや肌理(きめ)の魅力に気きはじめると、 ひと工夫してみる楽しさを自分の身の回りに活かしたくなってきませんか? その魅力を最大限に活かし活躍をされている、椅子修復家で布アーティストの関口さん。 空間のなかで布を使いどんなことができるだろう・・・関口さんはその豊富な経験とセンスで、縦横無尽に布を使い空間の彩りを作り上げてゆくスペースパートナー。
今回関口さんには、長年使ってきたが今は眠っているミシンの椅子の修復を依頼。 そこにあらたに手を加え、思い出深い家具として家族の目の届くところに置いておきたい…そんな願いを適えて頂きました。
これまでのミシンの椅子の座面としての別珍(ベッチン)素材は、機能や目的を重視した丈夫で温かみのあるオレンジでした。それを今回は装飾性を目的とした椅子としてリメイク。 座面の表生地に選んだものは、マフラーとして使用していたシルクの布。 シルクの肌理(きめ)細やかな織りからなる光沢がグレード感をもたらし、柔らかい紫とピンクの格子柄は華やかさのなかにもシックなイメージを演出してくれます。そして裏地には、鮮やかな赤紫のコットンを選びました。
関口千恵子さん 椅子修復家・布アーティスト
イギリスのThe Royal School of Needlework修了。 ヨーロッパ伝統の椅子張り(upholstery)を学ぶ。 帰国後Designers Guild日本事務局勤務を経て、製作活動を続けている。
<仕事の内容・作品> カフェ、レストラン、店舗等の椅子・ファブリックの製作、デコレーションなどを多数手がける。 他に、舞台やイベントの装飾品製作も行う。 また自らの経験から考案した取り外し手軽に洗濯ができる「脱着型椅子カバー」は大人気。
<メッセージ> 大事なもの、好きなものを使い続けようよ ! オーダーをする場合は、「生地・クッションの厚みや硬さ・形・飾り・木枠の色・用途」など完成したイメージを伝え、わからないことはどんどん質問しやりとりをすることで満足のゆく仕上がりができると思います。